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「ポリフェノール」について

write:2015-09-07 17:43:51

「ポリフェノール」は、赤ワインに含まれていることで有名ですよね。1992年にフランスの教授が「フランス人は動物性脂肪を多く摂取しているのに心臓病が少ないのは、ポリフェノールを含む赤ワインを飲んでいるから」という説を発表し、一躍有名になりました。

その後、コーヒーのほうが赤ワインよりポリフェノールが多いとか、ココアやチョコレートのほうが多いとか、たびたびポリフェノールは話題にされてきました。では、その「ポリフェノール」って何なのでしょう?

「ポリフェノール」は、世間で誤解を受けているように感じられます。赤ワインに多く含まれている特定の栄養素のことを「ポリフェノール」というわけではありません。

ポリフェノールとは、「フェノール性ヒドロキシ基」を含む植物成分の総称です。ほとんどの植物にあり、5000種類以上存在しているといわれています。

たとえばカテキン、アントシアニン、タンニン、ルチン、イソフラボン、クロロゲン酸、エラグ酸、リグナン、クルクミン、クマリンなど、これらの栄養素はすべてポリフェノールの一種です。

ポリフェノールにはさまざまな種類があり、効果もさまざまです。茶カテキンには殺菌作用があると言われていますし、ブルーベリーに含まれるアントシアニンは疲れ目にいいと言われています。そばに含まれるルチンは血をサラサラにし、イソフラボンは女性ホルモンであるエストロゲンに似た作用を持つと言われています。

つまり「ポリフェノールの効果は○○です」とは、一概には言えないのです。そして何らかのポリフェノールが、基本的にほとんどの植物に含まれているのです。「ポリフェノール=赤ワインの何か」という認識を改め、正しいポリフェノールの知識を持ちましょう。

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